日別アーカイブ: 2017年5月31日

「記憶から消したい経験」が「良い経験だった」に変換する方法

「あの時の経験は記憶から消したい」

とか

「あの時の経験は辛くて思い出したくもない」

と思っていることはありませんか?

 

そのような経験を

「今の自分にとって必要な経験だった」

もしくは

「今思えばいい経験ができた」

という思いに変えられたら

 

どのように思いますか?

 

 

 

恥ずかしい話ですが、

私は子供の頃、おねしょをしていました。

誰でもおねしょは経験があるとは思いますが

私の場合10代までしていました。

 

幼稚園くらいまでならまだしも

10代までしていたとなると

正直、今でもとっても恥ずかしいです。

 

私にとってはあまり思い出したくない経験です。

恥ずかしいからというだけではありません。

 

 

この時親から注意されたことを守っていたにも関わらず、

おねしょをすると私の気持ちを聴くことも、察することもせず

ただただ がみがみ怒られていました。

 

このようなことを繰り返しているうちに

 

「親は私のことが嫌いなんだ」

「失敗すると、怒られるし、嫌われる」

そして

「おねしょを直せない私はダメな人間なんだ」

とも思い始めていました。

 

治るまでの間繰り返し怒られているうちに

徐々に、私は親には心を開かなくなりました。

 

何かあっても親には、どうせ怒られるだけだから、と

話すことは一切しなくなりました。

 

 

それからというもの、

その後の人間関係において私はとても苦しみました。

 

何かを失敗すれば

「失敗したからあの人から嫌われている」とか

「失敗した私はダメな人間」

のような気持ちを持つようになっていて

 

あの人から嫌われている、と思い込んでいるため

その方とは話しにくくなり、それでも話さなければならないときには

とても緊張してしまうようになってきました。

 

 

私に関心を持ってくれる方とは仲良くできましたが

関心を持ってもらえそうにない方とは仲良くできませんでした。

ですから、友達と呼べる人は少なかったです。

 

だから、20代までは毎日が楽しくなくて

ただ生きている、という感覚でした。

 

 

そんな自分が嫌いでした。

 

でも…どのようにすればいいのかわかりません。

 

そして、自分が嫌いなまま長い間過ごすことになりました。

 

 

上に書いたことを経験した時期は、私の嫌いな部分の性格を作った時期

と思っているため、おねしょについては私は思い出しなくない経験です。

 

 

なのでしばらくの間は、この経験については

忘れようとしていたこともあり、

普段思い出すとは無かったです。

 

 

でも…

 

 

私は心理カウンセラーになって開業するにあたり

自分の過去を振り返ることをしました。

 

当然、このことも思い出しました。

嫌な経験と、怒られている親の声や

その時の自分のみじめな気持ちを思い出してきました。

 

振り返った時にしたことは

過去の経験から学んだこと、あるいは、その経験があなたに及ぼした影響を

考えることでした。

 

 

ですからその過程でおねしょのことと、親に怒られたこと

についての経験を思い出しました。

そしてその経験から何を学んだのか、をつらつらと考えていました。

 

 

すると…

 

少しずつですが何かを学んで今の自分がいることに気付いてきました。

 

おねしょの原因は私の注意不足とかそのような問題ではないことがわかり、

「私が怒られたのは理不尽で、私自身がダメなわけではない」

ということがわかってきました。

 

私は親の注意を守っていたにもかかわらず、

一方的に怒られることが繰り返されていました。

 

人を簡単に怒る/叱ることはせず、

一度話を聴かないといけないことを直感的に感じていたので

人の気持ちをよく聴くようになっていることに気付きました。

 

このように考えていると

子どもの頃の経験したことは変わらないけれども

経験したことの意味については変えられる、ことがわかりました。

 

 

おねしょとそれに関連する一連の経験から

無意識のうに学習していたことがあることで

今の自分があり

 

そして心理カウンセラーとしての基本となる聴くことに

注意を向けられるようになったのは

この経験があったからこそ、と今では思っています。

 

このように心から捉えることができたら

あなたはどのように思いますか?

 

あなたも記憶から消し去りたいような経験があって

今の自分にどのような影響を与えているか一度見つめてみませんか?

 

今だにネガティブにしかとらえられない場合があるかもしれませんが

 

そんな時は…

 

問題が何かあった場合、その問題の裏返しが答えになります。

 

 

きっとそれがあなたの経験したものの意味に変わりますよ。

 

自分の経験してきたことに今の自分に良い影響を与えている

と少しでも思えたら、

 

少しだけでも特にした気分になりませんか?

 

だって、今まで記憶から消したいと思っていたことが

今の自分にとって意味があることに変わったんですから。

プロフィール

プロフィール

神奈川県厚木市在住の

心理カウンセラー あまるめの経歴を紹介します。。

 

 

< 経歴 >

 

◆中学の時、イジメから人間不信に

 

中二の時ちょっとしたイジメのようなものを受け、

「人は信用できない」、「私は人から嫌われている」という思いが強くなり

それまで友達だった人とも話ができなくなりました。

 

18才位までそのような状態が続きました。

 (その時の影響は今でもありますが、自分でコントロールできるようなりました)

 

 

◆結婚。でも冷戦状態に・・・

 

24才で結婚。 

結婚後約10年してから、夫婦関係が悪くなりその後約6年の間

殆ど会話をせず、冷戦状態のまま苦しい日々を過ごした。

原因は私の言葉不足、行いが妻にとって耐えられなかったこととあとで知りました。

 

私のこれまでの行動や言動を思い出しては自責の念にかられ

また、次の行動にも移せない自分の弱さに打ちひしがれていました。

 

自分が苦しいのでそこから逃げたくて消えたい気持ちが強くなり

消えたい衝動にかられ、遺書を書きました。

 

遺書を何通か書いているうちに、自分はまだできることがあることに気付いて

それ以上にはなりませんでした。

 

それ以降は自分が変わろう、と思い自己啓発本を何冊も読みました。

 

その一冊にあったことを実践しました。

 

何を実践したかは、カウンセリングをする時に紹介します。

 

 

 

 

◆設計職でうつに

 

約20年プリンターの設計の仕事をしていました。

入社して約25年後、うつに。

 

うつとは気づかずに数年は過ごしていたように思います。

心療内科に行くまで、つまり、うつと診断されるまでは

●毎朝起きるのが辛かった

●毎朝「今日は会社を休もう」と思いながら、つらくても何とか毎日出勤

●どうしようもない時は会社をやすむ

 でも午後から夕方になると少し元気になってくる

●ある日、布団からでられなくなる

 連続で会社を休むようになり、そのまま長期休業状態へ。

●異動直後で初めての業務で前任者からの引継ぎはほとんどない状態で

 日々格闘し続けた。

●出勤時、社内で失神して倒れた

●仕事ではケアレスミスが目立つが、自分でもどうしようもない

●徐々に自己肯定感を持てなくなってくる

●仕事でのミスをするこが恐怖にかわってきた

●何をしても失敗することしか頭に浮かばない

●周囲の声はすべて自分を批判しているように思えた

●夜寝ても、3~4回目が覚め、とにかく眠れない

●朝からだがだるくて、昼間仕事中眠気に襲われる

●処方してもらった薬を飲んでも殆ど何も改善されない

  

のように感じたり思ってきました。

 

うつの原因は

 ・異動後の慣れない業務に加え、業務量過多

 ・前任者から引き継いだ仕事が、前任者が殆ど手を付けず

  さらに、前任者がどうしたらいいのかわからないと言われ引き継ぎ。

 ・その提出期限が短すぎた。

 ・上司がその仕事について全く分からず、相談する相手がいない。

 ・提出先の部署から毎日のように、いつできるの? と言われ続け

  上司からは、どうしてできないの?と ことあるごとに言われ続けていました。

 

  理不尽なことばかりが約2年続きました。

 そしてうつになりました。

 

鬱になってから、会社を長期で休みました。

 

発症後、約1年で回復。

 

うつから回復するために

●診断されてから自分はうつなんだ、と受け入れました。

●会社を長期間(約4か月)休み休養

●最初の頃はとにかく身体を休めました

●そして何かしようかな、と少し思った時に散歩&ウォーキングを少しずつ始めました

●体調が少しずつ改善してきたことを実感したあと

 自分の仕事を客観的に見つられるようになってきました。

●客観的に少し見られるようになると

 自分はできない、という思いから少し解放され

 こうすればできるかもしれない、という思いに徐々に変化してきました。

 ➡これは仕事に対する自分の中では別の捉え方ができた瞬間でもありました。

 ※ただしすぐにできたわけではありません。

   私でもできたので、誰でもできるようになる、と思った瞬間でもあります。

 

 

◆心理カウンセラーになる

 自身のうつの経験と以前からしていたボランティア活動で、

 さまざまな方のお話しを聞いてきた経験から

 自分自身の経験を活かしたいと思うようになりました。

 

 ただ、経験を活かすだけならそれまでの職場で生かすこともできました。

 

 このよう思ったのにはもう一つ理由があります。

 これまでお話しを聞いてきたかたから伺うと

 私と話すと、心が楽になる、話しやすい、

 ということを何人かの方から伺いしまた。

 もしかすると、自分を活かした職業は技術職ではなく

 人の話を聞くことだ、と思いました。

 

これまでお話しを聞いていく中で感じたことは

  ●人は自分の話をするだけでも考えが整理され、

  ●整理されると心に少し余裕が生まれ、力が湧いてくるということ。

  ●そうなると自分で解決しようとする力がわいてくるということ。

  ●そのようになってくると人は強くなれることを学びました。

 

  もちろんすぐに余裕が生まれない場合もありますが、

  時間がかかっても力は湧いてきます。

 

  このような経験を通して

  私のように働き盛りの方で仕事で元気がなくなっている方や夫婦関係に苦しんでいる方の

  お手伝いをしたい、と思い心理カウンセラーになりました。

 

  現在私は

  神奈川県厚木市に在住し、心理カウンセラーとして活動しております。

 

  厚木市の他、海老名市、座間市、平塚市、茅ケ崎市、伊勢原市、秦野市

  綾瀬市、大和市、横浜市などからいらっしゃいます